Kindle ダイレクト・パブリッシングに登録してみた③~KENPの稼ぎ方~
さて、無事に登録できて数週間が経ちました。
売り上げはといいますと……
全然売れてない。
まあそうですそんなもんです。
同人で大分出しましたし、電子書籍ってなんぞやって思う人も多いですし、
まあそこはいいのです、うん。
今回登録したのはKENP、
Kindle Unlimitedからの読者を集めるのが目的でした。
KENPとは
KENP(Kindle Edition Normalized Pages)とは
Kindle Unlimitedに登録している読者さんが無料でダウンロードして読んでくれたページ数の累計です。
レートは毎月違いますが、1P読んでもらうごとに大体0.5円が配当金として入ります。
購入しての読者を稼ぐことは難しくても、定額サービスで「無料なら試しに読んでみようかな」という読者を得ることができます。
大金を稼ぐのは難しいですが、置いておくだけでおこずかい稼ぎになるのはいいですね!
読んで貰えているっていうのが嬉しい……!
KENPを増やしたい
稼ぎやすいジャンル
KENPを稼ぎやすいのは圧倒的に『マンガ』です。
時間つぶしに読めますし、読むのも早い。試しにダウンロードしようという層が一定数います。
文字を読むのは得意じゃないという人がやはりいるので、やはり売れるジャンルです。
あとは自己啓発本。
「ネガティブなあなたが前向きに生きる本」とか、
ほんとかよ と思っても、無料なら試しに数ページ読んでみたくなります。
あとはビジネス本。「お金を稼ぐ」「KDPで稼ぐ」とか「節約術」とか「育児」とか
タイトルだけでダウンロード稼げそうなやつはやはり稼げます。
稼ぎにくいジャンル
圧倒的に小説です。
読者が多くない、読むのに時間がかかる、人気作家や人気作に取られる……
わざわざこれでダウンロードして読むかと問われると、なかなか難しいです。
ただし、ちゃんと同人で活動していてある一定のファンがいればKENPは少しずつ増えていきます。
また、人気のイラストレーターさんに表紙や挿絵をお願いしたり、
表紙だけで「えっ、これプロじゃん!書店に並んでるやつじゃん!」みたいに
思ってもらえれば少しずつ読者は増えていきます。
あとは特定のジャンルであればですね。BLや官能小説であればまたダウンロード数が違ってきます。
冊数を増やす
「この作家さん面白いな~」と思ってもらえても、
出している本が一冊だけだとそこで途絶えてしまいます。
何冊も出していると相乗効果で少しずつ増えていきます。
冊数を増やすのであれば、例えば計150ページ程度のビジネス本を出すとしたら、
初級編、中級編、上級編と分冊で50Pずつにする。
こうすると序盤で読むのをやめてしまった場合でも無駄になるページも少ないですし、
冊数も稼げるし検索にも引っかかりやすくなります。
表紙・タイトルが良ければ中身はどうでもいいのか
これは実際商業でも問題になることですが、
単発で売りぬくのであれば、表紙やタイトル、目につくものだけ意識すれば
ある一定数の売り上げは見込めます。
ただし、ファンがつく、継続して見てもらえる人を増やすのであれば
絶対に中身が大切になっていきます。
「この本面白そうだったけどゴミだった」「中身がない」と
思われてしまったら、その人はもうあなたの本を絶対に読まなくなります。
表紙・タイトル買いしてくれる人は、あなたを知らない人だけになります。
全員によく思われるのは難しいですが、
熱意を持って伝えたいことを書いていれば悪い評価にはなりません。
お金稼ぎのためにタイトルだけで釣るような本を書き続けるのはよくないでしょう。
KENPは稼げるのか
「とにかく本が書きたい」「文字を書くのが好き」……と言う人にとっては、
実際の出版よりも明らかにハードルが低く、
毎月数千円のおこずかいが入ってくるなら、やってみてもいいかと思います。
ただし、本を作るのは簡単ではありません。
何十時間もかけて毎月数千円なら、普通に働いたほうがいいです。
趣味の領域でおこずかい稼ぎをするのであればおすすめです。
また、KENPを稼ぐために表紙を発注したり、そこにお金をかけると
KENPが表紙のお陰で稼げるようになったとしても、
どうしても赤字スタートになります。
最初はなるべく自分だけの力でやるか、低価格でスタートするのがおすすめです。
こちらのサイトだと電子書籍のデザイン表紙なら5000円程度から受け付けているようです。
私も次回ここ使おうかな……!
結論
KDPでお金を稼ぐのは簡単ではないけれど、おこずかい稼ぎなら可能です。
本を書いてみたいと言う人には安価でおすすめです。
プロや書籍化を目指している人も、ここで実績を積むと言うのもいいかと思います。
今後も少しずつ冊数増やして頑張っていきます……!